ササラ電車試運転
update 2003/10/31 11:18
冬への準備着々―。函館市交通局は30日、除雪用の市電「ササラ電車」を試運転した。明治時代に製造されたとみられる年代物で、市内の駒場車庫前から五稜郭公園前(往復5キロ)の運行を支障なく終え、安全が確認された。
「ササラ」は竹を細かく裂いて束ねたもので、同局は腰が強くて折れにくい「孟宗竹」を使用。車両の前後に取り付け、1両につき計約900本の裂いた竹が使われている。
雪を取り除くブラシ部分の長さは約20センチで、幅は線路とほぼ同じ約2・6メートル。ササラ部分を回転させながら運行し、進行方向左側に雪をはねていく。3月に1両を廃止したため、今冬は2両体制で臨む。
昨年度の出動は3月8日の1回で、走行距離は約20キロ。2001年度も1回で、約2・2キロ。同局は「除雪は2000年度ごろから外部委託していて、主にトラックで行っている。ササラ電車はトラックで間に合わない時だけ出動している」という。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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