東山の野犬が里親募集

update 2002/12/17 11:17

「この子らの里親を探しています」―。東山地区の野犬問題で、市立函館保健所などは15日までに、子犬12匹、成犬1匹を保護した。保護された野犬たちは現在、動物保護団体「函館ワンニャンレスキュー」のメンバーらが引き取り、世話をしている。同団体では引き取った子犬の里親を募集、子犬たちも新しい飼い主の登場を待っている。

 同地区では、地域住民から野犬駆除を求める声があり、今年11月ごろから、同保健所が捕獲に乗り出している。ボス的存在と思われた1匹の姿が少し前から見えなくなっており、事実上、残る野犬は成犬3匹。同団体では、同保健所と協力しながら、早い段階で保護したい考えだ。

 同団体は今年8月、1匹でも多くの犬猫を助けようと有志で設立。現在、正式メンバー4人と多くの支援者によって運営をしている。活動資金はバザーやフリーマーケットなどで調達。助けた犬猫の病気の治療や、同保健所から引き取られた犬猫について、避妊費用の半分を出すなどしている。

 助けた犬猫の食費は運営費では賄えないことから、メンバーが自腹を切っている。ワクチン代金などは「協力者の獣医師が便宜を図ってくれている」(同団体)。今回保護した成犬1匹と残る3匹については、市内や近郊の協力者が犬たちにとって快適な環境を提供し、世話する。

 同団体では、助けた犬猫の里親を探すときも「犬猫の幸せを考えている」という。野犬は警戒心が強く、人間不信となっていることが多いため、人間を好きになって慣れるまでは里親に引き渡さない。「安易な考えで動物を飼ったり捨てたりしないでほしい」とメンバーは訴えている。

 子犬の里親希望者は、窓口の市立函館保健所生活衛生課動物衛生係TEL32・1524まで。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです