大沼ビール来月から缶入り新登場

update 2003/8/14 12:44

 【七飯】地ビールの大沼ビールを製造・販売するブロイハウス大沼(鈴木清士社長)は9月から、新たに350ミリリットル「入りの缶タイプ3種類を発売する。先行して缶タイプを生産している函館の地ビール「ビロングス」が今月で営業を終了することもあり、「土産店などからの製造要望に応えた」(鈴木社長)という。現在、同社工場内に約1000万円をかけて生産ラインを整備中。缶のデザインも決まり、本稼働に向けて準備を進めている。

 商品化するのは、イギリス発祥の「インディアンペールエール」とドイツビールの「ケルシュ」「アルト」。価格はともに1缶500円。同社は現在、一般消費者向けにこの3種類の瓶詰めタイプを製造・販売しているが、1リットル「瓶は2000円、500ミリリットル「瓶は1000円と割高で、手軽に買える「缶ビールタイプ」の要望はかなり以前からあったという。

 缶は、緑地を基調にしたデザインに決まった。手軽に持ち運ぶことができるように、3缶セットで入る透明ビニール袋も用意。袋にはシンプルに「大沼ビール」の文字を入れた。

 9月から規制緩和で、酒類販売の人口基準が撤廃されることもあり、鈴木社長は「未知だが、控えめにみても年間20万缶の出荷はあるのでは」と話している。商品は函館空港売店や湯の川温泉の各ホテル、函館市内の観光地売店などのほか、札幌にも出荷する予定だ。

 同社は1997年8月に、七飯町大沼町に工場兼店舗をオープン。鈴木社長が大沼で偶然掘り当てたアルカリ天然イオン水を使い、年間200キロリットル「弱を生産している。年商は約1億7000万円で、売り上げの95%以上が外販という。大沼ビールはオープン翌年から、全国地ビールコンテストで上位入賞を続けている七飯町指折りの名産品。

提供 - 函館新聞社



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