河野被告に2年求刑

update 2003/8/14 12:43

 4月の道議選渡島支庁区で公職選挙法違反(事後買収、事前運動)の罪に問われた、元道議、河野光彦被告(62)=上磯町七重浜8の8=の論告求刑公判が13日、函館地裁(園原敏彦裁判長)であった。検察側は「現職道議の責務と立場を顧みず、票を金で買ったも同然の行為で、刑事責任は誠に重大」などとし、懲役2年を求刑した。判決は9月11日。

 弁護側は「主婦らをアルバイトとして雇い、戸別訪問させていたが、選挙運動ではなくあくまで後援会の勧誘活動を行っていた。投票依頼は行っていなかった」と無罪を主張。検察側は「警察の捜査を察知し、戸別訪問で集めた情報を破棄させるなどの隠滅工作を行っており、これは被告自身が違法な選挙運動を行っていたことを熟知していた証拠。戸別訪問時に配布していたチラシについても、選挙ポスターと同じ構図で自己の投票取りまとめが目的だった」とした。

 河野被告は6日付で道議を辞職しており、政務調査費212万円は12日に返納している。

提供 - 函館新聞社



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