「上町巡行」きらびやか

update 2003/8/12 11:03

 【江差】江差の五月は江戸にもない―と謡われた、北前船時代の栄華を伝える、姥神大神宮渡御祭は11日、町内13基の山車が繁華街を中心に家々を巡る「上町巡行」が行われた。午後9時すぎには、まばゆい光に彩られた山車が新地町の繁華街に連なり、一帯は冷夏を吹き飛ばすような熱気と歓声に包まれた。

 13基の山車が一堂に会した午後9時すぎの新地通り。3日間にわたった祭りの熱気は最高潮に達した。山車の上では、若衆が「1銭けれ、1銭けれ、1銭もらって何すんの―」の掛け声を力の限り叫び、乱れ打ちする太鼓が祭り人たちの興奮をますます盛り上げた。

 通りには住民や、祭りに合わせて帰郷した大勢の人が詰めかけた。あちこちで「元気だった」「大きくなったね」と旧交を温めながら、祭りばやしの競演に酔いしれた。

 われを忘れて踊る若者の姿に、山車をまとめる古参の取締役は「江差人に流れる“ヤン衆”の血が騒ぐんだ。江差の1年は祭りの3日のためにある。何百年も続いて、これからも続くだろう。みんな山車(ヤマ)にあこがれて育った。あいつらも気が付けば、俺らみたいな祭りバカになってるんだ」と、目を細めた。

 「下町巡行」の10日に審査を行った「祭ばやしコンクール」は、津花町の「楠公山」(藤谷一明頭取)が2年連続で優勝を果たした。2位は茂尻町の「譽山」。陣屋、海岸町の「松寶丸」は3位入賞。本町の「清正山」と新栄町の「新栄山」には努力賞が贈られた。(松浦 純)

提供 - 函館新聞社



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