ものづくりコンテスト全国大会に函工から2人出場
update 2003/8/9 11:01
モノをつくる技術や能力を競う「第3回高校生ものづくりコンテスト全国大会」に、函館工業の工業化学科3年、伊藤千紘君(17)と土木科3年、鈴木健司君(17)が出場する。6、7月に札幌で開催した「化学分析」「橋りょう模型製作」各部門の全道大会で、最優秀賞を獲得、全国出場を決めた。全国大会に向けて2人はさらに技術を高めるなど健闘を誓っている。橋りょう模型製作部門全道大会では、土木科2年の小林亮介君(17)も2位に入賞した。
伊藤君は11日から東京で開催される化学分析部門の全国大会に出場する。化学分析は、制限時間内に約20―30の薬品や実験器具を適正に使いながら、与えられた課題を実験。より正確な数値を求めて処理する。実験の際には、必要な用具を初めから外すなど「トラップ」と言われるさまざまな制約が設けられる中、作業態度や薬品、用具の扱い方などが評価対象となる。
伊藤君は全国大会に向けて、週3回の実験を繰り返すなど、準備万端。全国大会も全道大会と同じテーマの実験だけに「練習通りやれば大丈夫」と手ごたえを強調。指導する佐野秀治教諭(33)も「実験で多少失敗しても顔に出ないタイプ」と強心臓ぶりに期待している。
鈴木君は10月17日に札幌で開かれる橋りょう模型製作部門で全国大会の出場権を得た。
全道大会ではアーチ型の曲線が特徴のデザインで、耐久性などの基準もクリア。美しさと強さを兼ね備えた橋に「よくできた」と胸を張った。全国大会でも同じ橋を作るが、本番に向けてより完成度の高いものを追求する。前多清教諭(54)は「重さをもう少し軽くして改良を進めたい」と話す。
同校は昨年も全国大会優勝者を輩出しているだけに、伊藤君は「全国では出る以上優勝したい」。鈴木君も「いい成績を残したい」と先輩に続こうと、大舞台に向けて意気込んでいる。(小豆畑 栄)
提供 - 函館新聞社
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