高木北陸銀行頭取に聞く

update 2003/8/8 09:48

 5月に北海道銀行との経営統合を発表した北陸銀行(本店・富山市)の高木繁雄頭取が、取引先への報告と説明のため、道南入りしている。両行の統合について、函館の経済界からは「地銀第2位となり、経営基盤が安定する」との期待がある一方、現行の函館市内3店が統廃合され、サービスが低下するのでは―と懸念する声もある。今後の展開について、高木頭取に聞いた。

 ――道内店では4日、旭川四条店を旭川支店に統合するとの発表がありました。函館でも同様の動きがあるのではとの声があります。

 全国を見渡した戦略で決定したことで、旭川だけでなく、横浜や大阪、名古屋でも実施しました。これらは第一弾。函館は第二弾に入ってくる問題で、早急な結論は出しません。

 ――第一弾と第二弾の違いは。
 旭川の場合、北陸銀が1店になっても、道銀が完ぺきにカバーする体制ができたので成し得ました。

 函館は札幌、小樽に並びお客さまが多い地区で、明治期の入植時からお付き合いしている土地柄。そういう所でバタバタと閉めるのは難しい。そのため時間を掛ける必要があります。函館には3店すべての確約はできませんが、北陸銀の店舗はしっかりと残します。函館を含めた第二弾は、次回の第2回統合準備委員会から検討したい。

 ――今後どういう銀行を目指しますか。
 統合は道銀と北陸銀のグループが今以上に大きくなっていくことが、最大の目的。北海道と首都圏を結ぶ上で、他行よりも優位にある中、まずはネットワークをしっかり整備したい。また、統合による効果を除いても、経営効率を表すOHR(業務粗利益経費率)は、都銀の上位行並みです。さらに合理化を進めながら、サービス拡充を図るつもりです。

提供 - 函館新聞社



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