市長選に独自候補の擁立断念

update 2003/1/20 11:27

 民主党函館支部(平出陽子代表)は19日、市内のホテルで常任幹事会を開き、4月の市長選に独自候補の擁立を断念し、現職の井上博司市長(66)を支持する方針を正式に決めた。「市民党」を掲げる井上氏のスタンスを評価し、政策上の争点は見いだしにくいと判断した。民主が対抗馬を擁立しないのは13年ぶりで、事実上、自民党との相乗り選挙に突入する。

 同支部は井上市政1期4年を検証し、党の要望をおおむね政策に反映していると評価。支持の理由には〈1〉職員数の見直しなど行財政改革の実施〈2〉ワークシェアリング(仕事の分かち合い)など新卒者の雇用対策〈3〉「自治基本条例」の制定、住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)への対応―など、同支部の主張を取り入れている姿勢を挙げた。

 井上氏との政策協定については、結論が出ていないものの「現在の政策で大枠は支持することができる」と確認。今後の同氏に対するスタンスは「是々非々」という従来の立場を基本に、連携強化を図る考え。

 幹事会後の記者会見で、高橋亨幹事長は「判断するうえで、一番大きなウエートを占めたのは『市民党』の立場を明確にしたこと。15日に後援会から政党の推薦を求めないことが示された。もろ手を挙げてではないが、(主戦論派にも)おおむね理解されたと思う」と説明した。

 また、擁立見送りで有権者の選択肢が減ることについては「新しい流れを求める声もあるが、厳しい経済情勢の打開に総力を尽くすべき。函館を2分するような市長選は求められていない」と述べた。

提供 - 函館新聞社



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