冷夏のあおりで水稲に凶作の恐れ
update 2003/8/6 12:11
冷夏のあおりを受け、渡島、桧山管内で水稲の生育が停滞している。渡島、桧山両支庁が5日発表した農作物生育状況調査(1日現在)によると、水稲は止葉期を迎え、渡島が平年より10日遅れ、桧山が5日遅れ。実につながる花粉をつくっている段階だけに、凶作になる恐れも出ている。
道南は7月上旬に続いて、中旬もぐずついた天候となった。。降水量は少なく、低温と日照不足の影響で、水稲の生育を遅らせた。渡島、桧山とも水稲は草丈が短く、葉数は平年並み。気温の推移に限れば、作況指数3(渡島管内)の凶作だった1991年度に似ている。
渡島支庁によると、現在「草の中で穂をつくっている段階」(農務課)。この時期に低温が続けば、正常な花粉にならず、受精できないという。
渡島、桧山両支庁は「低温に関する営農技術特別指導チーム」を設立し、冷たい外気から水稲を守るため、温度の下がりにくい水を多めに入れる「深水管理」を各農家に指導。「ここ数日間温かいので、期待したい」(同)と、気温上昇に望みを託している。
このほか渡島管内ではジャガイモの生育が順調で、収穫を開始。ビート、牧草は生育が平年より3日早い。低温と日照不足の影響で、リンゴが2日、サイレージ(貯蔵飼料)用トウモロコシが6日遅れている。
桧山管内は秋まき小麦は平年並み。小豆は8日、大豆、牧草、サイレージ用トウモロコシは5日、ジャガイモは4日、それぞれ遅れている。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。