戸井西・日新小、潮光・日新中統合へ

update 2003/8/5 12:11

　【戸井】戸井町教委は２００５年度当初をめどに、町内の小中学校各２校を、それぞれ１校に統合する方針を固めた。町内の児童・生徒数の減少などが主な理由。町教委は１０月からＰＴＡや町内会を対象に説明会を開き、住民の意見を集約。同意を得た上で、校舎利用や統合後の校名など、細部を詰め、実施に向けた本格的な作業に入る。

　対象となるのは、町立小中学校すべてで、戸井西、日新の２小学校と、潮光、日新の２中学校。戸井西小は１９９８年、小安（おやす）小と汐首（しおくび）小が統合、日新中は同年、鎌歌中を吸収し、開校している。

　町の児童生徒数は４月１日現在、小学校で１６９人、中学校で１０６人。町教委の予想では、２０１０年度で小学校は１６８人と変化はないが、中学校は８５人と、２割減が見込まれている。

　統合の背景には、学校運営にかかるコスト増や、児童生徒数の減少で教育活動に幅が狭まるなどの懸念がある。

　昨年春、父母の間から「子供の数が少なく、部活動やスポーツ少年団のチーム編成ができない」などの意見が上がり、議論が本格化。町教委は今春、各校の校長や教頭を通じ、各ＰＴＡに統合の意向を伝えている。

　今後は、校名やどちらの校舎を残すかなどが議論の焦点となる。並行して、自宅から学校まで距離がある子供の通学方法など、細部の検討に入る。

　水戸保町教育長は「残念だが、時代のすう勢で、やむを得ない。慎重に作業を進めたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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