ホクレンショップ函館昭和店が情報開示システム導入

update 2003/8/4 10:13

 函館市昭和1のスーパー、ホクレンショップ函館昭和店は8月から店頭で、牛肉の生産履歴を知ることができる情報開示システムを導入している。生産、加工、販売の管理情報を分かりやすく示すシステムで、道南での導入は初めて。管理体制の透明化を徹底する戦略で、他店との差別化を図る。

 同店によると、パッケージに付いたバーコード部分をかざすだけで、モニター画面に生産者や加工業者をはじめ、処理した日時など、その牛肉のさまざまな情報が表示される仕組み。自宅でもインターネット上で閲覧できるようになっており、同社のホームページ(http://hokuren.n43.jp/)で、バーコードに付いている数字を打ち込むとさらに詳しい情報が見られる。

 2001年のBSE(牛海綿状脳症)問題で生じた、消費者の牛肉への不安を取り除こうと、システムを導入した。すでに5月中旬から札幌の店舗で実施している。

 札幌の実績では、実際の利用率はそれほど高くなく、システムの導入費や運営費などコストもかかる側面があるが、函館店は「徹底した管理を行い、それをすべて情報開示している姿勢を理解してほしい」と強調。また、地産地消を進める同店で扱う牛肉の9割が道南産のブランド和牛「はこだて和牛」で、「生産農家のPRにもなる」という。今後の展開については、他の肉への拡大も行っている考えだ。

提供 - 函館新聞社



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