鉢呂氏が国替えを表明

update 2003/8/2 10:36

 【札幌】民主党北海道から国替えを要請されていた鉢呂吉雄前衆院議員(55)は1日、札幌市内で党北海道の中沢健次代表らに国替え受諾の意向を伝え、次期衆院選に道4区(札幌市手稲区、後志管内)から出馬することを正式表明した。既に党本部は容認しており、鉢呂氏は道4区と比例道ブロック1位の重複立候補になる見通し。国替えが決まったことで、道知事選に敗れて以来、難航した鉢呂氏の処遇問題は、一応の決着をみた。

 鉢呂氏は記者会見で、「わたし自身思い悩んだが、党北海道の方針を受け止めて、新たな選挙区で衆院議員候補者として全力を尽くしたい」と決意を述べ、「党中央から具体的に話があった道4区で戦わせていただきたい」と道4区への国替えを正式に表明した。

 国替えを受諾した最大の理由として、「景気や雇用情勢が厳しいなか、今度の選挙で何としても民主党を中心に政権交代を実現させたかった」と強調。「4区と8区は日本海に面した気候風土や、第1次産業が中心なところなど共通点が多い。これからは4区と8区の両方を受け持ち、これまでわたしを育ててくれた8区の有権者のご恩に報いたい」と、道南の支持者に理解を求めた。

 中沢代表は「知事選に続いて、鉢呂さん、地元の皆さんに大英断をいただいた。党北海道として心からお礼をいいたい」と感謝した。道4区での受け入れについては「鉢呂さんを4区全体で支える態勢を早急につくり、自民党現職(佐藤静雄・自民党道連会長)と渡り合って勝利できるよう全力を挙げていきたい」と述べた。

 民主党北海道は週明けにも、党道4区総支部に鉢呂氏の擁立を要請。同支部常任幹事会などを経て、鉢呂氏の国替えが正式決定する。

提供 - 函館新聞社



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