白百合中生徒が読書感想文コンクールで入賞
update 2003/8/2 10:34
広島に原爆が投下された際の物語をつづった本「夾竹桃物語―わすれていてごめんね」の絵画・読書感想文コンクールでこのほど、函館白百合学園中学校1年の藤岡沙織さん(13)が、2000人を越える中から入賞(40作品)した。さらに、海外向けに翻訳される4作品にも選ばれた。藤岡さんは6日に広島で開かれる平和記念式典に出席。被爆地で戦争と平和について理解を深めてくる。
本は広島の平和公園にあるキョウチクトウが、被爆した日のことを思う物語で、藤岡さんは母親・聖子さんの勧めで読み始めた。
短い文章と絵がつづられる中、キョウチクトウを助けるために犬が焼け死ぬ場面では「自分にはこんなことができるだろうか」と、胸が締め付けられたことなどを原稿用紙3枚にまとめた。読書後は「世界唯一の被爆国として広島や長崎は声を大きくして平和を訴えるべき」「クラスの友だちにも勧めたい」と戦争や平和に対する意識も変わったという。
6日の記念式典出席に際して、担任の菊池裕子教諭は「多くのことを感じられる年齢なので肌で触れてクラスに持ち帰ってもらえれば」と期待する。藤岡さんも「原爆資料館などを見てみたい」と話している。
藤岡さんの感想文は英語やドイツ語などに翻訳され、海外にも発信される。
提供 - 函館新聞社
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