鉢呂氏に国替え要請

update 2003/7/31 09:14

 今春の道知事選に民主党推薦で出馬した鉢呂吉雄前衆院議員の処遇について、民主党北海道の中沢健次代表らは30日、札幌市内で鉢呂氏と後援会幹部らと会談し、比例単独候補での擁立を断念する意向を伝え、道4区(札幌市手稲区、後志管内)に国替えするよう要請した。鉢呂氏側は国替えに応じるのは難しいと即答を拒否。お盆前までに返答するとし、次期衆院選で道8区から無所属で出馬することも視野に検討に入った。

 会談で中沢氏は「これまで地元と一緒になって比例単独を党本部に求めてきたが、これ以上継続しても状況は変わらない」と党本部が比例単独候補廃止の指針を崩さないことを理由に、党北海道が方針を転換。比例道ブロック1位と国替えによる重複立候補で擁立する考えを伝えた。

 申し入れに対し、鉢呂氏側は「鉢呂氏本人だけでなく、道8区の有権者の問題でもある。道4区に行くと政治スタンスはどうなるのか」と地元の意向を主張。合併に合意した自由党との候補者調整で比例単独候補が容認された場合、「国替えに応じていれば支持者に説明できない」と指摘し、回答を保留した。

 さらに今後の対応として、〈1〉国替えに応じる〈2〉無所属で道8区から出馬する〈3〉引退する〈4〉次期衆院選の出馬を見送り、次々回に立候補する―などの選択肢を中沢氏に示し、地元に持ち帰って協議することを伝えた。比例単独候補での出馬は事実上無くなり、鉢呂氏側は8月中旬までに、党北海道の方針転換を受け入れるか返答する。

 会談後、鉢呂氏の後援会幹部は函館新聞の取材に対し「あくまでも政治基盤は道8区。無所属で出馬することも検討している」と述べ、党北海道の方針転換に不快感を示した。

 党北海道は同日午後の常任幹事会で、比例単独候補擁立を断念する方針転換を正式決定した。

 民主党は10月の衆院道8区補欠選挙、解散・総選挙ともに、金田誠一衆院議員(比例道ブロック)を擁立する方針。鉢呂氏側はかたくなに国替え拒んできただけに、申し入れに応じるか流動的で、無所属での8区出馬を決断すると、分裂選挙になる。

提供 - 函館新聞社



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