西部地区8町で濁水、6,200世帯に影響

update 2003/7/30 11:48

 29日午後、函館市宝来、青柳、住吉、谷地頭、元、弥生、船見、末広の西部地区8町で濁水が相次ぎ、約6200世帯で影響が出た。市水道局ではポリタンクやタンク車で住民や事業所に飲料水を給水するなどの対応に追われた。同局は「完全復旧には30日夕方までかかる見通し」としている。

 同局によると、28日午前11時半ごろ、宝来町19の地点に埋設している水道管(直径約60センチ)で、約1センチの穴から漏水しているのを確認。29日午前2時ごろまでに該当部分を切断するなどの修繕作業を終えた。

 この水道管は赤川高区浄水場から元町配水池に送水する本管で、「修繕後に再送水する際、修復部分から同配水池までの部分(長さ約1キロ)の内部に付着したさびなどが落ち、濁った水が配水池に送り込まれた」(同局)という。

 このため、同日午後4時ごろから西部地区に濁った水が配水され、市民から苦情が続出。同局ではその直後から、高田屋嘉兵衛像前(宝来町9)や函館西小学校(弥生町11)など市内4カ所でポリタンクによる給水を行ったほか、病院など水を大量に使う事業所にはタンク車で給水。8町の一帯では炊事ができなくなったため、コンビニエンスストアのミネラルウオーターや弁当類が売り切れるなどした。

 同局では「送水管は敷設から約30年が経過しており、随所にさびなどがあった。工事には万全を期していたが、このような事態になり申し訳ない」と話している。

提供 - 函館新聞社



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