鉢呂氏の処遇平行線
update 2003/7/29 09:57
今春の知事選に民主党推薦で出馬した鉢呂吉雄前衆院議員の処遇について、鉢呂氏と党本部の赤松広隆選対委員長らは28日、東京都内で会談した。次期衆院選比例単独での出馬を求める鉢呂氏に対し、赤松氏は比例単独候補廃止の党方針を堅持。方向性を見いだせないまま、問題解決を来月以降に先送りにした。
関係者によると、会談には横路孝弘副代表、中沢健次・党北海道代表らも同席。鉢呂氏を次期衆院選道ブロック1位の単独候補で処遇するよう再度要請した。
これに対し、赤松氏は党の比例単独候補の廃止方針を基に「北海道だけ特別扱いできない」とかたくなに拒否。比例道ブロック1位と道4区(札幌市手稲区、後志管内)への国替えによる重複立候補をあらためて促したという。
10月の衆院道8区補欠選挙を控え、双方とも今月中に方向性を打ち出す意向を示していたが、会談は結局物別れに終わり、両者は8月上旬にも再度会談することを確認した。
民主党は自由党との合併に合意したことで、両党の候補者調整が問題化。鉢呂氏の処遇問題を特別視できないという見方がある一方、比例単独候補容認への方針転換の可能性も取りざたされている。
ただ、今回の問題決着の先送りで、補選に出馬する金田誠一衆院議員と鉢呂氏の協力態勢の構築が難航するのは必至。時間的余裕がない中、鉢呂氏の処遇問題や衆院道8区の戦術は予断を許さない情勢となってきた。
提供 - 函館新聞社
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