野外劇リニューアル奏効

update 2003/7/29 09:56

 リニューアル元年となった市民創作・函館野外劇の第16回公演(同野外劇の会主催)。今年は全10回のうち6回(1回は雨で中止)を終え、5公演の入場者数は2744人で、前年を上回っている。リニューアルへの期待から、函館市外からの団体客が伸びているが、市民の出足はやや鈍く、同野外劇の会は後半での地元の観劇者増加を期待している。

 これまでの上演日は、18、19、20、25、26、27の6日間。このうち、20日は雨天のため中止となった。1日あたりの平均観客数は549人。最も多かったのは、26日の725人。

 一方、昨年の観客数は前半5回の公演で2210人。今年は前年比約2割増で、昨年の前半6回(雨天中止なし)の2659人と比較しても、85人増となっている。

 観客動員数を押し上げているのが、団体客。函館市内からも小学校2校の来場があったが、札幌や登別などからの修学旅行生、旅行客、民間団体などの観劇が、観客アップに貢献している。

 その半面、地元市民の客足は「寒さのせいもあってか今ひとつ」(輪島幸雄理事長代行)。出演ボランティアについては、毎回350人から400人、多い時には500人を確保し、「例年に比べて苦労していない」(同)状況にあるが、来場の面では動きが鈍いのが現状だ。

 後半で相次いで雨に見舞われ苦戦した昨年は、トータル来場者が4985人と振るわなかった。同会では「このままいけば、昨年を上回ることは確実。一昨年の7300人に近づくのは難しいが、6500人くらいになればと期待している」と話し、引き続き来場を呼び掛けている。

 今後の上演日は、31日、8月8、9、10日。開演は午後7時半。入場券は大人2000円(前売り1800円)、中高生1000円(同900円)、小学生500円(同400円)。問い合わせは、同会事務局TEL56・8601。

提供 - 函館新聞社



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