長野県の高校生が学徒援農の旅

update 2003/7/28 09:24

 学徒援農の歴史を肌で感じてもらおうと、全国学徒援農調査室本部(石塚與喜雄本部長、本部・函館)の招きで27日、長野県から高校生4人と引率教諭2人が来函した。30日まで道南に滞在し、農作業やコンブ干しなどの作業を体験する。

 昨年10月に長野県で「北海道学徒援農を語る会」が開かれた際、学徒援農体験者の話を聞いた高校生から「北海道に行きたい」という声が上がったことから、同本部が旅費として長野県教委に20万円を寄付。須坂園芸高校と更級農業高校から生徒が派遣された。

 午後3時すぎ、JR函館駅に到着した一行は、バスで函館市中野町の函館酪農公社へ。工場を見学し、牛乳の製造過程などを学んだ。その後、同市末広町の学徒援農資料展示場を見学。戦時中、全国の学生が食糧増産のため北海道で農作業に従事した歴史について、石塚本部長から説明を受け、資料を眺めた。夜には市民創作「函館野外劇」も観劇した。

 生徒は、あらためて学徒援農の事実に触れた様子で、「長野からもたくさんの人が来ているが、すごく苦労したと思う。北海道ではコンブ干しなど、学校では勉強できないことを体験したい」(更級農業高校2年の小林香奈さん)などと話していた。

 28日には、函館市や七飯町、渡島支庁を表敬訪問するほか、七飯町椎茸生産組合の協力でシイタケの収穫などを体験。同町の果樹園では、リンゴの袋かけ作業にも挑戦する。29日には南茅部町でコンブ干しなども行う。

提供 - 函館新聞社



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