「青柳学園」「あおば学園」「ともえ学園」複合化への考え方示す

update 2003/7/24 10:23

 函館市福祉部は、障害児・者施設「青柳学園」(青柳町4)「あおば学園」(湯川町2)「ともえ学園」(日吉町3)の3園の複合化に向けた「市立障害児・者施設の整備構想素案の考え方」を部内でまとめた。3施設とも設備更新と機能見直しが避けられないとした上で、施設間の職員交流などの面からも統合による施設複合化が必要とし、青柳、ともえ両学園の定員変更や、あおば学園の施設機能見直しなどを盛り込んでいる。また、複合施設の建設場所として「あおば学園」の用地を検討していることを明らかにした。

 「整備構想素案の考え方」は、23日に市役所で開かれた各園利用者や家族らを対象にした懇談会の場で、初めて示された。

 それによると、3園の複合整備は、「医学的な面での相談・指導機能の充実を図る観点などから有効な方法」として、必要性を指摘。さらに、個別での建て替えには「相当の財源が必要で、近年の経済情勢からも極めて困難な状況」としている。

 その上で、青柳学園は「肢体不自由児通園施設として利用する児童が減少している」として、現行30人の定員を15人減らす一方で、身体障害者デイサービス事業の定員を12人から15人に拡大し、重度障害者の在宅生活の支援充実を図る。

 あおば学園は、「授産施設的な訓練内容で、通園者に実質的な作業工賃を支給している実態がある」として、施設の性格を「知的障害者通所更生施設」から「授産施設」に変更。また、知的障害者通所更生施設のともえ学園は定員を10人増やして30人とし、養護学校卒業生などの新たな入所需要に対応する。

 3施設複合化には、短期障害者入所施設や相談マネジメント機能など、新たなサービスの実施も検討する。また、複合施設建設場所について同部は「あおば学園の横に市有地がある。合計で4800平方メートルになる」と、同用地を有力候補に挙げている。

 懇談会では福祉部と利用者らとの意見交換も行われ、「統合で経費抑制に努力している姿勢が見える」「老朽化は前々から指摘されており、計画的に建て替えを進めてもよかったのでは」など、利用者間でも今回の統合計画への賛否が分かれた。同部は今後も利用者らとの話し合いを続け、計画素案の策定に生かしたい考え。

提供 - 函館新聞社



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