陸上部の大沼合宿人気高まる

update 2003/7/24 10:18

 【七飯】七飯町の大沼地区が実業団など、各種陸上部の合宿地として人気を高めている。かつては年間2、3チームだったが、今年は予定も含め、すでに7チームが大沼を開催地に選んだ。誘致の中心となってきた町企画国際課は「今後も積極的な誘致活動を続け、大沼を全国にアピールしていきたい」と話している。

 北海道ならではの涼しさに加え、湖畔の周回道路は適度に木々の枝葉に覆われ、日差しを避けることができ、夏場の陸上トレーニングに適した環境が整っていた。加えて、トレーニング場所に近い温泉宿も多く、以前から一部の実業団チームが合宿に訪れていた。

 町はこれまでも、宿泊客増による経済効果を狙い、各実業団チームへの誘致を続けてきたが、昨年秋には新たな試みとして、埼玉県内で行われた女子駅伝大会に職員を派遣。参加各チームや、首都圏の大学へあいさつ回りをし、PRに努めた。

 その結果、今季は同課が把握しているだけで、昨年の3チームから、新規2チームを含む7チーム(予定含む)へ増加した。また、今月末から合宿を実施する名門・積水化学女子陸上競技部が30日、町内の児童・生徒を対象にクリニックを開くことが決まるなど、新たな波及効果も生まれている。

 同課は「ほかにも数チームが視察に訪れているなど、これまでの誘致活動が実りつつある。1日も早く、大沼がスポーツ合宿地の全国ブランドになれば」と期待している。

提供 - 函館新聞社



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