城岱牧場でごみ問題が深刻化
update 2003/7/23 09:17
【七飯】七飯町営の城岱牧場(町内上藤城、桜町)で、行楽客らが捨てていくごみ問題が深刻化している。牧場を貫く町道を使い毎週末の深夜、函館の裏夜景を眺めに来た若者らが飲食物の容器などを捨てているという。牧場職員にとって週明けのごみ拾いが“日課”になっているほどで、町農林水産課は「牛がビニール類を誤って食べると命にかかわる。ただ、モラルの問題なので具体的な打開策は見い出せない」と頭を悩ませている。
丘陵地帯に位置する同牧場は、日中は大野平野を一望でき、夜間は函館の裏夜景を楽しむことができる。春から秋にかけ、町道2路線からなる通称・城岱スカイラインを利用し、大勢の行楽客らでにぎわいを見せる。
しかし、その数に比例し、近年はごみ問題が顕著に。特に牧場管理事務所近くの展望駐車場や、牧場内へ至る取り付け道入り口付近など、夜景観賞に適した場所の汚れが目立つという。
これらの場所に週末の夜、若者のカップルやグループらが多数訪れ、ペットボトルやビールやジュースの空き缶、弁当の空き箱、ティッシュペーパーなどを投棄。放置しておくと、風やキタキツネなどの小動物によって運ばれ放牧地内へ移動し、牛がエサと間違い食べてしまう危険性が高い。
このため、職員たちは週明けの朝、清掃するのが欠かせなくなっており、その量は毎回、ごみ袋数袋分にもなるという。
同課は「牛の安全と自然保護のため、夜景は節度を守って楽しんでもらいたい」と呼び掛けている。
提供 - 函館新聞社
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