摩周丸模擬航海

update 2003/7/22 09:29

 函館市青函連絡船記念館摩周丸の模擬航海が海の日の21日、同連絡船ブリッジ(船橋)で行われ、来場した市民らが懐かしの出航風景に思いをはせた。

 旧青函連絡船の新たな船出を祝した「青函ジョイント夏フェスタ」の一環。青森の八甲田丸との合同イベントで、函館では摩周丸会場で出航・着岸模擬、JR函館駅会場で連絡船と鉄道と函館の本を中心としたライブラリー「いるか文庫」を開設(8月31日まで)するなどした。

 摩周丸の模擬航海は、ブリッジや船首・船尾に航海士を就けるなど、できるだけ当時を再現して実施した。

 ブリッジでは約80人の市民や観光客が見守る中、船長以下、かじ取り役やレーダー監視役の航海士などが計器点検や天候をチェック。午前11時に船長の掛け声で汽笛を鳴らし、「蛍の光」のメロディーとともに津軽海峡へと“出航”した。

 福島町の木村文年さん(45)は妻の忍さん(41)と息子の任央(たかひろ)君(11)と3人で来場。函館水産高校のOBで何度も連絡船を利用したという文年さんは「およそ20年ぶりに出航風景を見たが、昔と同じで懐かしかった」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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