衆院道8区補選、主要候補者出そろう

update 2003/7/19 11:16

 10月の衆院道8区補欠選挙に立候補する主要候補が18日、出そろった。自民党は佐藤孝行前衆院議員の二男健治氏(45)、民主党は現職の金田誠一氏(55)、共産党は党函館地区委員会委員長の伏木田政義氏(56)を公認し、無所属で元道職員の前田一男氏(37)が出馬する。ただ、自民は前田氏との保守一本化に失敗し、民主は今春の知事選に出馬した鉢呂吉雄前衆院議員の処遇問題の決着をみないままで、いずれも党内態勢は一枚岩とは言い難いのが現状。小選挙区制になって以来、有力候補が乱立するかつてない激戦に、しのぎを削ることになる。

 自民は引退した佐藤孝行氏の後継を党道連主導の公募で選考。党道8区支部が推薦する健治氏のほか前田氏ら4人が名乗りを上げ、最終的に健治氏の公認で落ち着いた。しかし、同支部推薦に至る選考の経過をめぐり、地元の反佐藤派が強く反発。こうした中、同党の森派などが推す前田氏が無所属での出馬を決断した。地元政財界には保守大同を望む声が強かったものの、双方が歩み寄ることはなく、保守陣営内にしこりを残したままになっている。

 民主は補選に出られない鉢呂氏に代わり、金田氏が比例道ブロックからくら替え出馬する。現職として「政治生命を懸けた負けられない一戦」。小選挙区への出馬は初めてで、保守層にも食い込む鉢呂氏の全面的な協力は欠かせない。保守分裂の間隙(かんげき)を縫った戦術が、勝敗のカギを握る。ただ、鉢呂氏の処遇決着が遅れており、万全な態勢を組めるか不安材料もある。

 共産は候補選考が難航した末、伏木田氏を擁立。定数1の小選挙区で、有力候補を相手に議席を得るのは容易ではないが、政策論争に勝機を見い出したい考え。

 このほか、自民党道連の公募に漏れた元函館市議佐々木秀樹氏(53)が無所属で立候補する意向を固め、近く出馬表明する方向。各候補は秋の衆院解散・総選挙で補選が回避された場合の“スライド登板”も視野に入れ、臨戦態勢に突入する。

提供 - 函館新聞社



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