独自候補擁立見送りへ
update 2003/7/16 11:25
10月の衆院道8区補選に向け、独自の保守系新人候補擁立を模索していた反佐藤(孝行前衆院議員)派を中心とした地元有力経済人らが、候補擁立を見送る見通しとなった。自民党道連が補選候補を佐藤氏の二男、健治氏(45)に絞ったほか、公認から漏れる可能性が強まった元道職員、前田一男氏(37)が無所属でも出馬する意向を示しており、独自候補擁立による保守系候補の乱立を避けるものとみられる。また、現時点では佐藤、前田両氏のいずれに対しても全面的な支援は考えていないという。
地元有力経済人らは、5月から独自候補の人選作業を水面下で進めていたが、6月に自民党道連が公認候補の選考作業を開始したことや、前田氏が名乗りを挙げたことから作業を一時中断、党道連の対応を静観していた。
しかし、党道連が14日、佐藤健治氏に公認候補を絞ったことで、経済人の一人が「8区支部も道連も健治氏ありきで候補選考作業を進めてきた印象がある。健治氏には絶対に乗れない」と反発を強めるなど、佐藤氏支援での保守系一本化は難しい情勢だ。
一方、前田氏は6月に同氏自身が函館商工会議所の主要メンバーと接触を持ち、反佐藤派の経済人からは「前田氏支援を視野に入れるべき」との声が挙がっていた。ただ、同氏の政治的力量が未知数なことや、それまでの地元経済界との関係の薄さなどから、同氏への全面支援には慎重論が根強い。
反佐藤派の別の経済人は「地元が望むのは政権与党の代議士であり、自民党が候補を立てる中での独自候補擁立は難しい」と話す。一時は若手経済人や市幹部の名前などが取りざたされていた独自候補についても「これまでに名乗り出た人物はいないし、独自候補の適任者を絞り込むことは今の段階では難しい」との認識を示している。
提供 - 函館新聞社
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