4区国替え打診に鉢呂氏は拒否
update 2003/7/15 11:09
今春の道知事選に民主党推薦で出馬した鉢呂吉雄前衆院議員(55)の処遇について、民主党本部の赤松広隆選対委員長は14日、函館市内のホテルで鉢呂氏と後援会幹部らと会談し、次期衆院選比例道ブロック名簿1位登載に併せ、道4区(札幌市手稲区、後志管内)への国替えを打診した。道8区を地盤に比例単独での出馬を求める鉢呂氏らはこれに反発、国替えを拒否した。近く、同党北海道の中沢健次代表らが菅直人代表に鉢呂氏の比例単独出馬を直談判する構え。今月中にも最終結論が出る見通しだ。
会談で赤松氏は比例単独候補廃止の党方針を基に「北海道だけ例外にするのは難しい」との見解を示し、鉢呂氏を次期衆院選比例1位にする条件として、道4区へ国替えするよう促した。道4区は自民党道連会長の佐藤静雄衆院議員が地盤にしている。
また赤松氏は、衆院解散・総選挙で10月の衆院道8区補欠選挙が回避された場合についても、補選の公認が内定している金田誠一衆院議員(比例道ブロック)を総選挙に擁立する考えを伝えた。
赤松氏の打診に対し、鉢呂氏らは「道8区が政治基盤。国替えには応じられない」と拒否。着地点は見いだせず、会談は物別れに終わった。
鉢呂氏と後援会、党北海道、党道南総支部は、党本部に比例単独の要請を続けていく考えを示しており、最終的に国替えを受け入れるかは流動的。ただ、双方とも今月中に方向性を打ち出したい意向で、中沢代表と菅代表の会談で決着する公算が大きい。
比例単独が認められなければ、鉢呂氏が国替えを拒否し無所属で出馬することも取りざたされている。この場合、党内分裂を招く恐れがあるだけに、菅代表の対応が注目される。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。