高橋知事が奥尻で対話

update 2003/7/13 10:26

 【奥尻】震災から10年を経た島に、高橋はるみ知事が哀悼の意を伝え、元気を与えた―。北海道南西沖地震の追悼式出席のため、奥尻町を訪問している高橋はるみ知事は12日、町内4カ所の慰霊碑を巡って献花。地元高校生とも対談して、道政の課題や島の将来について意見を交わした。

 追悼式出席後、道立奥尻高(佐竹哲雄校長、生徒数82人)を訪れた高橋知事は、10人の生徒と対談。「厳しい就職状況は今後も続きますか」という質問には、「グサッとくる言葉ですね」と笑顔を見せながら「道議会でも緊急雇用対策を議論しています。企業が新卒者の採用をためらう原因も、若い皆さんに考えてほしいですね」と、丁寧に受け答えしていた。

 同高3年の羽立春香さんは対談後、「お母さんみたいな身近な感じ。とても親しみが持てました」と話していた。

 高橋知事は、午前10時半すぎ、函館空港から空路、奥尻入り。午前11時半から、津波で壊滅的な被害を受けた青苗地区で、犠牲者を慰めるモニュメント「時空翔」に献花。犠牲者一人ひとりの氏名が刻まれている石碑を丹念に見て回った。

 同地区では、津波被害の記録を展示する「奥尻津波館」や、漁港の安全確保などの目的で、5年の歳月と総工費約26億2000万円をかけて建設された「人工地盤」などの施設も視察した。

 13日は午前8時半から青苗支所で、高橋知事が進める「タウンミーティング」を開催。鴈原徹町長と住民代表4人が地域の課題などについて意見交換し、町民約100人が傍聴する。

提供 - 函館新聞社



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