退職校長が地域に貢献

update 2003/7/13 10:24

 退職後の余暇を使って地域に貢献―。函館市を除く渡島管内の元・小中学校長でつくる道退職校長会渡島支部(山柿三夫支部長)では、会員が子供たちの体験活動などを無償でサポートする講師派遣を続けている。教員時代に培った経験を生かした取り組みで、今後も学校などに活用を呼び掛ける。

 同支部の「教育的支援活動」の一環で、1996年から講師を派遣している。2000年には会員160人に特技や参加できる日数などを調査し、登録講師の一覧表を作製。渡島教育局や各町村教育委員会、各小中学校に配布した。

 登録している講師は、松前、知内、木古内、上磯、大野、七飯、森、砂原、八雲在住の延べ40人。内容は書道や水彩画、水泳や本の読み聞かせのほか、古文書解読や子育て研修など、多岐にわたる。

 対象は小中学生から高齢者までと幅広い。学校PTA主催の研修会で助言者を依頼されることもあるという。

 一昨年、福島町立福島小学校で退職を迎えた八木澤弘さん(62)=上磯町=は4月から週1回、木古内小学校(笹木哲雄校長)で将棋を教えている。同校では本年度、将棋クラブを発足したが指導できる教員がおらず、講師派遣を依頼した。

 八木澤さんはアマチュア初段の腕前。教員時代も子供たちと将棋を楽しんできた。今は上磯町教委主催の「土曜サポート講座」でも講師を務めている。八木澤さんは「将棋は計算力、記憶力が身に付く。教科学習にプラスに働けば」と話している。

 今後、同支部では依頼件数を集計し、関係機関に利用を働きかける。一覧表を希望する場合は同支部事務局長、横山さんTEL0138・65・0713。  

提供 - 函館新聞社



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