ユジノ線、低迷打開に新戦略
update 2003/7/12 15:51
函館空港唯一の国際路線であるユジノサハリンスク線で、利用者の減少が続いている。サハリン航空が2001年に新千歳空港へ新たに乗り入れたことによる路線競合が、函館線不振の一因。このため函館空港国際線整備推進協議会(会長・高野洋蔵函館商工会議所会頭)は、ロシア・サハリン州での釣りや狩猟の魅力を売り込むことで、函館―ユジノ線利用者の新規開拓を図る新戦術を打ち出した。旅行代理店関係者らとの意見交換会を開くなど、すでに具体化に向けた動きが始まっている。
函館―ユジノ線の低迷については、11日の定例市議会予算特別委員会でも取り上げられ、本間新委員(はこだて市民クラブ)が同路線の利用促進を訴えた。
市港湾空港部によると、1994年就航の函館―ユジノ線(週2便)は2000年に6179人(257便)の利用があったものの、新千歳との競合が始まった01年に5171人(212便)、02年には3733人(200便)と減少傾向にある。
これに対し、新千歳―ユジノ線(週1便)は就航の01年に1327人(48便)、02年に2906人(118便)の利用があった。
今年に入ってからは、6月末現在で函館線が2196人(104便)、新千歳線が844人(36便)。
函館―ユジノ線の低迷を重くみた同推進協議会は、6月17日に地元旅行代理店7社と、ユジノ線を運航するサハリン航空の総代理店の関係者らを招き、意見交換会を開催。特に、釣りや狩猟を目的とした新規利用客の開拓に絞った取り組みについて情報交換した。
サハリン州では大型のイトウなどが釣れるほか、クマやシカ、カモなどの狩りもできるという。市港湾空港部は「釣り客などに現地の魅力を売り込むことで空路の利用促進につなげたい」(空港課)と話している。
提供 - 函館新聞社
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