FMいるか、きょう奥尻防災特番
update 2003/7/12 15:48
北海道南西沖地震から「10周年」を迎える12日、FMいるかは午後4時から防災特番「奥尻島は今」を放送する。地震で最も被害を受けた奥尻島で現地を取材。鴈原徹町長ほか被災島民の“生の証言”を通じ、現在の島の様子や地震を振り返りながら、どのように災害に備えるかを考える50分間。
南西沖地震は1993年7月12日午後10時17分に発生。地震の規模を示すマグニチュードは7・8、死者・行方不明者は渡島・桧山管内で219人(うち奥尻町だけで198人)、被害総額は桧山全体で999億2000万円に上った。
番組では島民の体験談のほか「奥尻津波館」なども紹介。青苗地区で唯一残った民宿・竹田荘の竹田清美さんは「高台から町を見下ろすと、火でいっぱいになっていた」、食堂の女性は「逃げていた際、津波が来るたびに次々と後ろの人がいなくなった」など、生々しく振り返った。鴈原町長は「壊滅的な打撃の中、町民一人ひとりが頑張ってくれた。復興に支援いただいた全国の多くの方々に奥尻島へ来ていただきたい」と語った。
現地取材はスタッフの齋藤正樹さん、片岡真悟さんが7、8の両日実施。齋藤さんは「高さ20メートル以上の場所にある、津波の跡を見て恐ろしさを感じた。島民の中には『逃げるとき、部屋から物なんて持っていく暇はない』と、防災グッズを玄関先に置いている人も。番組を通じ、今後の防災について考えて」と話している。
提供 - 函館新聞社
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