大野小学校創立50周年記念誌見つかる
update 2003/7/9 09:40
【大野】大野小学校の創立50周年記念誌が見つかった。同校が50周年を迎えた1928(昭和3)年に出版された冊子で、町文化財保護研究会の木下寿実夫会長によると、同校の現存する記念誌としては最も古いという。校長として、児童文芸雑誌「赤い鳥」へ子供たちの作文を送り、同校の名を全国に知らしめた木村文助(ぶんすけ)=1882(明治15)―1953(昭和28)年=在任時の物で、木下会長は「今後の研究の貴重な資料になる」と話している。
同校は1878(明治11)年の開校で、創立50周年当時から現在地の町内本町にあった。50周年を迎えた年は、前年に校舎の新築工事を終え、このことも合わせて祝い、記念誌を発行したとみられている。
記念誌は同会会員の星野勲さん(70)=函館市松川町=が今春、自宅で見つけた。星野さんの伯父が50周年当時、同校の教諭を務めていたといい、その荷物の一部が星野さん宅に残されていたとみられている。
記念誌はB6判、49ページで、題名は「大野小学校創立五十年記念帖(ちょう)」。校舎の前景や全校児童、木村や晴山重次郎村長(当時)の顔写真などをはじめ、卒業生や歴代教職員の名簿、学校経営の指針などが掲載されている。
同校の歩みについては、沿革史や町史などから50周年当時のことも大分、明らかになっており、記念誌からの新たな発見はあまりないという。しかし、木下会長は「これまでの研究を裏付ける資料として重要。これからの研究材料としても役立つはず」と語る。
記念誌は近日中に町史編纂室へ寄贈され、複写版が同校と町郷土資料室に贈られる。同資料室では木村の足跡をたどる「赤い鳥コーナー」で一般公開するという。
提供 - 函館新聞社
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