自転車で日本1周中の中村さん来函
update 2003/7/8 10:34
スタートから1年、あこがれの地に到着―。昨年7月8日、静岡県を自転車で出発し、日本1周登山の旅をして各地をホームページ(HP)で紹介している中村真也さん(25)=静岡県浜北市=が7日昼、函館入りした。幕末、明治時代に興味があるという中村さんにとって、函館は旅を始めた当初から楽しみにしていた土地。8日以降の本格的なマチの散策に心を躍らせている。
「きゃしゃな体と体力のなさがコンプレックスだった」という中村さんは、「自分を変えたい」と自転車の旅を決意。天職とすら思っていた薬品系の会社を辞め、日本1周、100名山制覇の旅に出た。
南に下り、四国、九州、沖縄を走破。日本海側を通って北上し、青森県大間からフェリーで函館に到着した。
旅をする中で目にした各地の戦争の資料や、同世代でがんや白血病に侵されている人とのふれ合いなどを通じ、「生きていることのぜいたくさを知った」。「できること」を考えた末、旅をしながら2週間に1度、献血をしている。自転車にも献血を呼び掛ける旗を立て、HP上でも呼び掛けている。
現在までに、100名山のうち53カ所を制覇した。登山口に自転車を置き、歩いて登っている。「苦痛だけど、今まで逃げてばかりの人生だったから絶対にやり遂げたい」
HPを見た人から、「勇気をもらった」といったメッセージが寄せられることも多いという。自分が旅をしていることが人の役に立っているのがやりがいにもつながっている。
旅の初めより体重は10キロ増え、自分でもたくましくなったと感じている。自信もついてきた。旅は今年12月、静岡県に戻り終了する。
旅の模様を伝えているHPのアドレスは、
http://
提供 - 函館新聞社
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