警察装い暗証番号聞き出す

update 2003/7/8 10:28

 札幌市内で6月下旬、電話で警察官を装いキャッシュカードの暗証番号を聞き出し、現金自動預払機(ATM)から現金を引き出す窃盗事件があった。札幌中央署は6日、同様の手口で現金約9万円などを盗んだとして、住所不定、無職、一戸康容疑者(54)を逮捕。道警函館方面本部では「カードの暗証番号は絶対に他人へ教えないで」と注意を呼びかけている。

 事件は6月25、30の両日、いずれも札幌市内で発生。犯人は交番名を出して「カードが入った財布が落とし物で届いた。カード会社に連絡して(利用を)止めるので、暗証番号を教えてください」などとかたり、現金を引き出していた。

 通常、落とし物でカード類があっても、警察官が暗証番号を聞いて利用停止することはない。同方面本部では「利用停止は本人でなければできない。警察官が暗証番号を聞くなんてありえない話で、悪質な手口」と話している。

 クレジット会社のジャックスでは、暗証番号を聞く場合、本人が直接店頭に訪れた上で、免許証などの身分証明証を提示しなければならない。「暗証番号は本人しか知り得ない情報。第3者には教えないでほしい」(同社広報室)と話している。

 札幌中央署によると、同容疑者は日中、会社事務所の更衣室などに職員のふりをして入り、財布を盗んでいた。中の現金が少なかった場合、カードを使って現金を引き出し。その際、運転免許証の生年月日などから暗証番号を推測していたほか、名刺などから本人に電話し、警察官をかたって暗証番号を聞きだしていたという。余罪については供述から、約30件、被害総額は500万円にのぼるとみられる。

提供 - 函館新聞社



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