湯の川「源泉」実態調査へ

update 2003/7/5 12:26

 井上博司函館市長は4日、湯量の減少が指摘されている湯の川温泉の源泉のうち、市が所有する源泉22本の実態調査を行うことを明らかにした。市水道局が道立地質研究所に委託する形で、8月下旬をめどに湯量や水位、泉温などの調査を開始する方針。

 定例市議会の一般質問で、佐古一夫議員(市民自由クラブ)の質問に答えた。

 湯の川温泉には現在、市が22本、民間が14本、源泉を所有。このうち市の源泉は、いずれも地下100メートル以内からエアリフト(ポンプ)で汲み上げている。これらの源泉について1996年に道が行った調査では、同地域全域で湯量が減少傾向にあるとしながらも、その原因の解明までには至らなかった。

 このため、泉温のほか、各源泉のカメラでの坑内調査や湯量、泉質測定などについて同研究所に調査を委託し、8月下旬から9月上旬と、10月下旬の2度、調査を行う方針。同市長は「温泉は観光を支える重要資源。将来的な資源の安定確保に向け、科学的な調査に基づく現状把握が必要だ」と述べた。

 また、「新たな資源確保を目指し、岩盤下の深い位置で調査をすべきだ」とただした佐古議員に対し、同市長は「(湯の川温泉は)道が保護地域に指定しており、新たな開発は原則認められない」としながらも、道への調査を要請したいとした。

提供 - 函館新聞社



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