高潮や異常潮可能性高く
update 2003/7/5 12:20
函館海洋気象台はこのほど、これからの秋冬にかけての潮位を発表した。気象庁によると、日本沿岸の海面水位はこの100年間で最も高い状況にあり、年間を通して潮位の高い状態が続く秋以降は、高潮や異常潮などが生じる可能性がより高くなるとしており、同気象台では浸水などの注意を呼び掛けている。
日本各地の潮位は、夏から秋にかけて海水温が上昇し、秋から冬にかけては発達した低気圧が通過することなどから、この時期は年間を通して潮位が高くなる傾向がある。
稚内、小樽、網走、花咲、釧路、浦河、室蘭、留萌、江差、函館の10地点における道内の今後の月最高推算潮位(予想潮位)は、各地点で7―9月ごろが高くなっている。秋から冬にかけて再び上昇し、太平洋側東部とオホーツク側では11―12月に最も高くなる見通し。
稚内、小樽、網走、花咲、釧路、函館の6地点における今年5月までの月最高潮位は、1月は推算潮位よりプラス20―30センチ、2月はマイナス1―12センチ、3月はプラス7―32センチ、4月と5月はマイナス8―6センチで、1、3月は高めに推移した。
気象庁の調べでは、日本沿岸の海面水位は20年程度の周期で変動を繰り返しており、1980年の半ばからは上昇傾向をたどっている。今年は1950年ごろの極大値と同水準で、この100年間では最も高い状況にあるという。
これらを踏まえ、同気象台では、大潮の時期(満月、新月の前後)には満潮時の潮位がさらに高くなり、台風や発達した低気圧の影響で高潮や異常潮などの潮位の上昇が重なると、浸水などの被害が発生する恐れがあるとしている。
今年の満月は7月14日、8月12日、9月11日、10月10日、11月9日、12月9日で、新月は7月29日、8月28日、9月26日、10月25日、11月24日、12月23日。
提供 - 函館新聞社
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