ばんだい号、33回忌法要
update 2003/7/4 11:04
【七飯】旅客機「ばんだい号」が七飯町内の横津岳(1167メートル)西斜面に墜落した事故から32年目を迎えた3日、事故現場を臨む遭難者慰霊碑前で33回忌法要が営まれた。事故発生時を思わせる濃い霧が立ち込める中、遺族らは今も変わらぬ悲しみを胸に、犠牲者のめい福を祈った。
七飯町の主催。道内をはじめ遠くは九州などから遺族や関係者、約160人が参列した。遺族を代表し、兄を亡くした苫小牧市の浅野勲さん(61)は「例えようのない驚きと悲しみを、今も鮮明に覚えている。惨劇が繰り返されぬよう、航空機の安全運航を強く望みたい」と語った。
水嶋清町長らが追悼の言葉を述べ、参列者全員が焼香した。遺族たちは目頭を押さえながら、慰霊碑に向かって手を合わせた。
事故で夫を失った函館市の石嶋光子さん(62)は「歳月を重ねても決して忘れられない。これほどの悲しみは自分たちだけでたくさん。今後、悲惨な事故がないことを願うばかり」と話していた。
事故は1971年7月3日夕に起きた。丘珠から函館に向かった旧東亜国内航空(現・日本エアシステム)のYS―11型機「ばんだい号」が濃霧の中、横津岳の山肌に激突、68人の乗客乗員全員が亡くなった。
提供 - 函館新聞社
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