函館市の不登校数まとめ/中学が大幅に減少
update 2003/7/4 11:04
函館の市立中学校の不登校生徒が、2002年度は前年度から減少に転じたことが、市教委のまとめで分かった。全国的に中学校の不登校生徒は増加傾向にある中で、市の取り組みが、徐々に実りつつあるとみられる。
市教委が函館市立22中学校を対象にまとめた学校基本調査によると、02年度は生徒数7662人のうち、病欠などの理由なしに30日以上休んだ不登校生徒は163人。全体に対する割合を示す「出現率」は2・13%となった。01年度は生徒数8065人のうち、不登校生徒は190人、出現率2・36%となっており、人数、出現率いずれも前年度比で減少に転じている。
中学の不登校生徒は出現率で95年には1・17%だったのが、00年度には2%を突破するなど、近年、増加傾向にあっただけに、函館大学専任講師の会沢信彦さんは「学校の不登校生徒に対する理解が深まり、取り組んだことが実を結んできたということでは」と評価。市教委も学校訪問など一人ひとり個別に対応することで問題解消へ効果があったとしている。
一方で小学児童の不登校は、99年度から減少傾向にあったが、02年度は40市立小学校で生徒数1万3814人に対して不登校児童42人。出現率0・30%とわずかながら前年度比で上昇した。
中学校では減少したが、1年だけでは判断もつきにくく、問題の解消に向けて、会沢氏は「今後も学校で人間関係を築く取り組みが必要」と防止対策の必要性を話している。
提供 - 函館新聞社
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