各会派の代表質問始まる
update 2003/7/3 10:26
函館市議会定例会は2日から、各会派の代表質問が始まった。この中で井上博司市長は、市住宅都市施設公社と市文化・スポーツ振興財団に派遣している市職員を今後、計画的に引き揚げさせる方針を示した。公社・財団については今秋をめどに、職員固有化に向けた考え方をまとめる。
市は現在、住宅都市施設公社に40人、文化・スポーツ振興財団に41人を派遣。派遣職員は施設の管理面などから一定の人数が必要としながらも、「公社・財団側で人材を育成する必要がある」との観点から引き揚げを示唆。現在、公社・財団がそれぞれ組織する検討委員会で、派遣職員が担うべき業務内容などについて検討を進めているとした。
岩谷正信議員(民主・市民ネット)の質問に答えた。このほかの質疑は次の通り。
岩谷議員 ごみの散乱防止に関する条例に罰則規定を設けるべきだ。
井上市長 道が今年3月に公布した「空き缶等の散乱防止に関する条例」に、ポイ捨てで罰金2万円を科す項目があり、市でも来年4月から適用する。
岩谷議員 特別養護老人ホームと老人保健施設の待機者数を示せ。
井上市長 特養ホームで170人、老保施設で20人の待機者がいる。第2次介護保険計画の中で解消に努めたい。
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小野沢猛史議員(はこだて市民クラブ) パブリックアート推進に向け、若手彫刻家の登竜門となるコンテストを行ってほしい。
井上市長 駅前広場に設けるパブリックアートの公募状況などを検討し、年度内には考えをまとめたい。
小野沢議員 国家公務員退職手当法の改正に伴い、市が退職手当を引き下げる考えは。
井上市長 市の給与は国家公務員に準拠するのが基本。国と同様に引き下げる方向で検討したい。
小野沢議員 30人学級実施に向け、退職した先生などを活用する場合、予算はどの程度必要か。
金山正智教育長 嘱託職員として採用した場合に約8億円かかるが、きめ細かな指導を行うためには有効だ。
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浜野幸子議員(市民自由クラブ)観光基本計画の策定スケジュールは。
井上市長 学識者や市民らによる計画策定検討委員会を設置し、本年度末までに計画を策定したい。地域経済波及効果などの把握は民間に委託する。
浜野議員 マリンパーク構想が中断している函館どつく跡地の土地利用をどう考えるか。
井上市長(土地所有者の)北海道振興からは売却の意向が示されている。同社の再建計画にどう位置づけられるか、推移をみて対応したい。
浜野議員 学校週5日制などで学力低下が心配される。学力向上への取り組みを。
金山教育長 プロジェクトチームを組織し、授業改善などに向けた研究・実践に取り組む。
提供 - 函館新聞社
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