新選組研究の釣洋一さん来函

update 2003/7/3 10:25

 新選組研究の第一人者で作家の釣洋一さん(69)=東京在住=が2日、道南の新選組ゆかりの地を訪れた。来年のNHK大河ドラマで放送が決まるなど、再び脚光を浴びている新選組―。30年にわたって新選組研究を続けている釣さんも「今までにない大きなブーム」と見ており、道南での“収穫”を著書などに生かしたい考えだ。

 釣さんは、小樽生まれ。1972年のデビュー作「新選組再掘記」は、新資料を発掘してまとめ、新選組研究の火付け役ともなっている。大門シネマ(日活)の営業マンとして函館に2年間滞在した経験もあり、函館にも毎年のように足を運んでいる。

 札幌経由で、1日に森町に入った釣さんは、地元のまちづくりグループの案内で、榎本武揚の上陸の地とされる鷲の木などを訪問。2日には、4月にリニューアルオープンした江差町の開陽丸青少年センターと、函館市日乃出町にある同月オープンの土方歳三函館記念館を見て回った。

 特に記念館は、釣さんが「新しく出来たと聞いて気になっていた」という場所で、佐藤豊社長の案内で館内をじっくり見学。「展示方法もいいし、土方ファンも喜ぶと思う。気に入った」と語り、館内の様子や展示物を写真に収めた。撮影写真については、秋に発行予定の「激録!新選組写真集」(新人物往来社)の中で紹介するという。

 釣さんは「新選組ブームは今後、ますます盛り上がっていくだろう。大河ドラマでは函館は出てこないが、(ブームを)支えている中には当然、函館の存在もある。若松町の最後の地碑以外に寄るところができて良かったと思う」と語っていた。

提供 - 函館新聞社



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