心をつなぐTシャツで全道へ―函館養護学校高等部の生徒が函工野球部に思い出の手作りTシャツをプレゼント

update 2003/6/29 12:12

 函館養護学校(前川政則校長)高等部の生徒がこのほど、函館工業高校野球部に、部員との思い出の写真や手書きメッセージをプリントした「応援Tシャツ」を贈った。夏の甲子園につながる全国高等学校野球選手権大会南北海道函館支部予選が29日から始まるのを前に、部員は「励みになる」と心のこもった贈り物を喜び、養護学校の関係者も「ぜひ全道、甲子園を目指して」とエールを送っている。

 野球部と養護学校高等部の交流は、今年5月、オーシャンスタジアムで偶然始まった。同部の生徒6人が校外学習の一環で、同スタジアムで開催していた春季北海道高校野球大会函館支部予選の試合を見学。その時試合中だったのが函工で、生徒はスタンドの部員と一緒に声援を送った。

 その時の試合の興奮や楽しかった応援の思い出を部員に伝えようと、後日、生徒が感想など書いた作文を野球部に渡した。そのお礼のため、同校の小早川賢輔監督と富田佳春主将(3年)、渡會丈人副主将が養護学校を訪ねて生徒と交流。応援Tシャツはその際プレゼントされた。

 Tシャツの中央には函工の青文字と、5月にスタンドで写した応援の様子の写真をプリント。周囲には「目指せ!甲子園」「おせ!おせ!」などの文字が赤やピンクなどの文字で書かれている。富田主将は「とてもうれしい。応援にこたえられるよう精いっぱい頑張りたい」と力を込める。

 養護学校の生徒は29日に同スタジアムを訪問、このうち2人は始球式にも臨む。同日に函工の試合はないが、生徒は開会式で入場行進する部員に声援を送り、その後、生徒と部員が再会し、一緒に記念撮影するなどの交流も予定している。

 小早川監督は「同じ高校生として応援をいただきありがたい。他校からの心温まる応援を受け、部員も頑張る気になったと思う」と話し、養護学校の友善学教諭は「偶然で生まれた縁が広がり、生徒たちも喜んでいる。健闘を期待しています」と話している。

提供 - 函館新聞社



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