井上博司市長が市政執行方針発表
update 2003/6/28 12:15
井上博司函館市長は、27日に開会した定例市議会の冒頭、2003年度市政執行方針を述べた。2期目にあたり、最重要課題の地域経済活性化に積極的に取り組む姿勢を強調。市の経済施策への意見を聞くために、地元経済界有識者で組織する検討会議を設置することを明らかにするとともに、工業振興促進条例を改正し、新規雇用を行った事業所に対する補助制度を創設する。また、行財政改革はアウトソーシング(業務の外部委託)の推進や、行政コーディネーター導入などで、民間からの人材活用を進めるとしている。
井上市長は今後4年間の市政執行にあたり、「市民の心を自らの心として」「函館の価値と可能性の拡大」「21世紀の道南の基盤づくり」の3つの基本姿勢を示し、重点目標には〈1〉市役所の徹底した自己改革〈2〉知の集積によるまちづくり〈3〉多様で力強い産業構造と雇用の創出〈4〉いきいき高次福祉・文化都市の実現―を挙げた。
具体的な施策として、経済施策検証のための検討会を経済界との連携で設置。また、幅広い意見交換や経済シンポジウムの開催で地域経済活性化を目指すほか、函館国際貿易センターを設立し、ロシアや中国との貿易・経済交流の活発化を図る。
市民の生涯学習については市中央図書館が2004年度に建設着工するのに伴い、現在の市立函館図書館本館を「歴史資料館として活用し、基盤整備を進めたい」と明言。箱館奉行所復元のほか、五稜郭公園を中心とするエリアで既存施設の新たな活用法を探る「五稜郭フィールドミュージアム構想」、水族館や動物園といった家族向けのファミリーレクリエーション施設の設置に向けた検討も深める。
このほか、市街化調整区域で適切な土地利用を誘導するための方針を策定。交通安全対策については「条例制定を進めながら、加入者が減少している交通災害共済制度の見直しにも努めたい」と述べた。
提供 - 函館新聞社
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