総選挙へ臨戦態勢

update 2003/1/14 10:41

 衆院解散・総選挙が年内に行われる公算が強まったことで、本道第8選挙区、比例代表道ブロックの陣営が、早くも臨戦態勢に入った。各立候補予定者は、今月に集中して開かれる新春イベントで本番への結束を呼び掛けるほか、この春の統一地方選の各陣営とも連動した“選挙区詣で”に全力投球している。

 前回2000年6月の衆院選では、本道第8選挙区で民主党の鉢呂吉雄氏が、小選挙区になって2回連続で自民党の佐藤孝行氏を破り、4回目の当選を果たした。共産党も原田有康氏を擁立したが、及ばなかった。

 また、比例代表道ブロックでは民主党名簿登載順位2位(比例単独)で立候補した金田誠一氏が3回目の当選。選挙区と重複立候補した自民・佐藤氏は惜敗率の判定に持ち込まれたが、前々回のように復活当選は果たせなかった。

 年内実施が確実視される次期衆院選では、現職の鉢呂氏が既に選挙区での出馬準備に入り、今春の道議選で民主党が擁立する立候補予定者らとともに、支持拡大に奔走。25日には山口二郎北大大学院法学研究科教授による講演会と「新春の集い」を函館国際ホテルで開き、支援を訴える。

 また、金田氏の陣営も19日に菅直人民主党代表を迎えての「新春の集い」をホテル函館ロイヤルで開催する。ただ、同党が次期衆院選から比例単独候補の原則廃止を決めており、金田氏の処遇問題が今後の焦点。地元段階でも具体的な対応策の協議には至っておらず、その行方が注目される。

 一方、選挙区で連敗している佐藤氏も、返り咲きを狙って新年から水面下の動きを強めている。6日に市内で開かれた自らの新年交礼会では「豊かな祖国、郷土を残すため、微力ながらその先頭に立って頑張りたい。まだ年は取っていない」と国政復帰への意欲をにじませた。過去2回と同様、民主候補との一騎打ちがほぼ確実な情勢だ。

 さらに、共産党は現時点で態度を明らかにしていないが、候補を立ててきた過去の状況から、次期衆院選でも独自候補を擁立する可能性が強いとみられる。

提供 - 函館新聞社



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