立候補者への供託金返還遅れる

update 2003/6/28 12:10

　４月の道議選函館市区の異議申し立てで、立候補者への供託金の返還が遅れている。既に当選者は議員活動をしているものの、選挙結果が最終確定していない不可思議な状態。不況下の選挙戦だっただけに、戻らないお金を嘆く声も聞こえる。

　道議選の供託金は６０万円。今回出馬した１０人は全員、得票数が没収点を超え、返還の対象になっている。当選人告示後１４日以内に、当選無効の異議申し立てがなければ、選挙結果が確定し、返還される手はずだった。

　ところが、畠山博氏陣営の異議申し立てで、選挙結果は変わる恐れがあり、未確定のままに。選挙確定が返還の前提なため、請求ができなくなった。道選管が裁決を下すのは８月以降。さらに裁判に持ち込まれると、数年先までお預けにされる。

　立候補者の中には「選挙費用の経理に支障がでている」と笑えない話も。上位当選した道議は「議員活動をしているのに選挙結果が確定してないなんて。お金が戻るのはいつのことやら」とぼやく。当てにしてきたお金だけに、思わぬ誤算に頭が痛そうだ。

提供 - 函館新聞社

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