農村地域活性化基本構想案まとまる
update 2003/6/24 10:26
函館市はこのほど、「農村地域活性化基本構想」案をまとめた。遊休農地が多い亀尾地域を中心に、ゆとりや安らぎのある地域づくりを目指し、グリーンツーリズム(農村地域で滞在や散策を楽しむレクリエーション活動)への取り組みを検討する。また、遊休農地を活用した農業生産法人の設立・育成などの事業も想定。地域住民らと協議を進めながら、来年度以降の事業展開につなげる考えだ。
市は同構想案策定に向け昨年度、市民2000人を対象としたアンケートを行い、農村に対する市民の要望を調査。その結果、農業や農村に対し「のんびりしたイメージがある」などの意識が分かり、「農作業を体験してみたい」という回答も7割以上に上った。
これらを踏まえ、活性化への基本姿勢を〈1〉活気あふれる農業〈2〉自然環境の保全と文化の伝承〈3〉交流の輪の広がり―の3点とし、市内の農村地域の中でも11・1ヘクタールと大規模な遊休農地が残る亀尾地域(経営耕地面積81・35ヘクタール)を重点地域に指定した。
施策の基本方向として「活気―」は生産や加工、流通などを複合的に行う「農業生産法人」などの設立・育成を目指す。「自然―」は、かやぶき建築物などの活用でゆとりや安らぎのある空間を創造する。「交流―」は都市と農村との交流を進める目的で、グリーンツーリズムへの取り組みを展開。活性化の拠点施設として体験農園などを整備するとしている。
市は「農協や町会、青年グループといった地元組織と連携し、実現可能な事業を来年度以降に展開していきたい」(農林水産部)としており、本年度中にも成案化したい考えだ。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。