外館さん27時間マラソンに挑戦
update 2003/6/23 11:28
函館中央小学校(小林駿三校長)教頭の外館(とだて)守さん(52)が、28日午後6時から29日午後9時までフジテレビ系列で放送される「FNS27時間テレビみんなのうた」に出演、番組の企画の一つである27時間マラソンに挑戦することになった。ブラウン管の中の走る姿を通じて、昨年同校が掘り起こしたタイムカプセルの品の持ち主に引き取りを呼び掛ける。番組開始から終了までまる1日以上にも及ぶ過酷な挑戦だが、「一人でも多くの人が思い出の品を手にできるように頑張りたい」と、本番に向けて体調を整えている。
同小は開校30周年を迎えた昨年10月、20年前の1982年に敷地内に埋めたタイムカプセルを開封。中に入っていた作文や絵、寄せ書きなどを当時の児童や家族に引き渡した。新聞などで周知したが、引き取りに来る人は少なく、現在も当時の在籍児童約1220人中789人分の思い出の品が学校に保管されている。
今回の企画は「炎のランナー27時間再会ROAD」と題し、外館さんら全国から5人が挑戦。皆、お世話になった恩師、かつての友人などとの「再会」を目指して、東京・お台場のフジテレビ本社近くの1周500メートルの特設コースを周回し続け、その姿を見て番組に申し出た該当者と再会できると“ゴール”になる。
外館さんも思い出の品と当時の児童との21年ぶりの「再会」を目指して参加。陸上少年団の指導で子供たちと毎日走り、今年もすでにハーフマラソン2回、フルマラソンを1回完走するなど、長距離走にたけているが、「27時間マラソン」はもちろん初挑戦。「10年ほど前には168キロマラソンを完走したが…」と戸惑いながら、「力は出し切りたい」と体重制限や体調管理に気を配り、長い距離を走る練習も続けている。
当日は同小学校も中継で結ばれ、番組の走る外館さんを見て訪ねてきた当時の児童の様子なども紹介される。789人全員の申し出がゴールである外館さんは、挑戦者の中で最も条件が厳しいが、「転勤族の家庭も多く、消息をつかむのは困難だった。カセットテープや手形など、思い出深い品が本人の元に届けば」と決意を固めている。
提供 - 函館新聞社
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