新しい函館の“顔”に市民ら感嘆
update 2003/6/22 10:27
まばゆく輝く函館の新しいシンボルに、多くの市民が感嘆の声を上げた―。JR函館駅の新新駅舎がオープンした21日、新駅舎をはじめ、旧駅舎や駅周辺では、さまざまなイベントが行われ、お祝いムードに包まれた。朝から大勢の市民らが訪れ、至る所に黒山の人だかりが。斜陽から繁栄へ…。函館朝市の関係者からは開業効果に期待する声や願いが聞かれた。一方、大門地区の商店主の多くは「きょうオープンしたばかりでまだ分からない」など、比較的冷静な反応だった。
新駅舎で行われたイベントは、多目的ホールでピアノコンサートやバンドのライブ、駅舎の歴史を振り返る写真展など。見学に訪れた市民は、駅舎の至る所が新鮮に映るる様子で、興味津々。ホームが一望できるテラスなどで足を止め、記念撮影する姿があちこちで見られた。
家族と見学に訪れた函館市五稜郭町の公務員、松原仁さん(44)は「函館にこんなに人がいたんですね」と詰め掛けた市民の多さに驚きの表情。「駅舎内の店の配置も良くなった。これを機ににぎわうといいですね」と話していた。
そのほか、旧駅舎では、児童を対象にした綿あめの配布や輪投げ、ヨーヨー釣りなどのイベントが、朝市駐車場では、野外ライブなどが行われた。各種イベントは22日にも行われる。
函館朝市も普段よりも人通りが多く、軒先からは威勢の良い客引きの声が飛んでいた。飲食店主、棚橋房子さん(48)は「駅舎がきれいになり、観光客も増えるのでは」といい、「朝市も今はかなりの激戦。お客さまが増えれば、少しは緩和されるでしょう」と期待を寄せた。
一方、大門で薬局を営む亀井信彦さん(63)は「新しくなってお客さんが増えてくれればいいが、そんな甘いものではないのでは」と様子見の構えを示していた。
提供 - 函館新聞社
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