児童虐待5年連続で増加
update 2003/6/20 10:32
道南地方の児童虐待が増え続けていることが、北海道函館児童相談所(宮地廸彦所長)の2002年度まとめで分かった。函館市はじめ、渡島、桧山管内からの虐待相談で受理した件数は48件と前年度を6件上回り、5年連続の増加傾向。全道統計が減少に転じる中、道南における虐待問題は、深刻さを増している。
同相談所がまとめた昨年度の児童虐待相談受理等の状況(速報値)によると、昨年度は「虐待」や「虐待の疑いがある」として81件の通告を受理、そのうち48件を「虐待」と判断した。虐待相談件数は、97年度1件だったのが、翌年度から右肩上がりを続け、99年度には30件を突破。01年度には40件を越え、今回50件に迫る勢いで増え続けている。
これと比例して、通告件数も統計を始めた99年度から増加傾向を続けている。今回も33件が「虐待の事実ないもの」「虐待と評価しなかったもの」とされたが、予備軍としての可能性はぬぐえず、問題の根深さを物語っている。
増え続ける児童虐待に、宮地所長は「虐待は長い期間行われていることが多く、外に見えてこないだけ、発見が遅れる」と問題の難しさを指摘している。
提供 - 函館新聞社
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