道立水試の移転整備、函館優先を要請
update 2003/6/18 10:58
函館市と函館市議会は7月をめどに、道立函館水産試験場(湯川1の2)の早期移転整備を道に要望する。施設の老朽化が著しいことに加え、移転場所の旧東川小学校跡地(東川町18の11)をすでに更地にしていることなどから、今年が整備推進の正念場と位置づけた。道内の他都市も水産試験場の再整備を求めており、函館側は「優先順位を1番に」と強くアピールする構えだ。
道は2000年3月、道南海域における水産試験場の配置を見直す方針を示した。その後、鹿部町の栽培漁業総合センターを室蘭市に移転することを決め、この整備を優先してきた経緯がある。
これに対し函館市は、同年12月に旧東川小学校跡地を水産試験場の移転候補地として正式に道に提示。引き続き同市は渡島総合開発期成会などと連携し、同跡地での早期整備を求める要望活動を毎年展開してきた。
道は、室蘭の試験場整備の進ちょく状況や道内各施設の老朽化の度合い、財政状況などを見極めて整備スケジュールを検討する方針という。今春には高橋はるみ知事が誕生したこともあり、市と市議会合同による要望活動を通して、函館側の熱意を伝えることにしている。
同市は「網走、釧路も再整備を要望しているが、道南地域の水産業振興・発展を図る上で不可欠な函館の施設整備を優先してもらうよう強く求めたい」(農林水産部)と話している。
移転後の函館水産試験場は、養殖ホタテの研究や調査船による海洋資源調査などの専門分野と、資源管理の調査研究や栽培などの地域機能を併せ持った施設として整備される予定。
提供 - 函館新聞社
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