摩周丸10年ぶり「洋上移動」

update 2003/1/9 10:42

 市が買い取りを決め、4月中旬のリニューアルオープンを目指す旧青函連絡船「摩周丸」が、17日をめどに、係留中の函館シーポートプラザ横の岸壁から、補修工事を施す函館どつくへ移動することになった。摩周丸が洋上を移動するのは約10年ぶり。自力航行はできないものの、函館の原風景の一つともいえる在りし日の姿が、思わぬ形で見られることになりそうだ。

 同船は1988年3月の青函連絡船廃止後、91年に「メモリアルシップ」としてオープンする際に現在地に係留された。その後、93年の北海道南西沖地震で同岸壁が被害を受けた際、函館どつくの岸壁に一時避難した以外は、現在地から動くことはなかった。

 補修工事に際し、市では10日から離岸工事を開始する。電気、ガス、水道の陸上からの切り離しや、海底につないでいるワイヤーの切り離しなどに1週間程度を要するという。

 同船はエンジンを残すものの、スクリューを外しているため自力航行は不可能。そのため、移動はタグボート4隻で前から引っ張る方法を取ることにし、函館どつくまでの約1・5キロの距離を2、3時間かけて移動させる。補修工事は約2カ月程度を見込んでおり、3月上旬には現在地に戻る予定。

 移動は離岸工事の状況次第となるが、市では17日を移動日と見込んでおり、「風が強い場合には翌日になるが、吹雪の日でも動かす予定」としている。

提供 - 函館新聞社



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