自民党道第8選挙区支部、健治氏擁立で押し切る
update 2003/6/16 17:34
前自民党衆院議員の佐藤孝行氏の引退表明を受け、10月の衆院道8区補欠選挙の後継候補の選考作業を進めていた同党道第8選挙区支部(佐藤孝行支部長)は15日、函館市内の事務所で同8区支部役員会、単位支部長幹事長会議を開き、同補選の候補者として、佐藤氏の二男で衆院議員秘書の健治氏(45)を党本部に公認申請することを決めた。会議後に記者会見した同8区支部の野呂善市幹事長(渡島支庁区選出道議)は満場一致での承認を強調したが、不透明な選考方法などをめぐる不満から、一部出席者はこの日の決定に反対を表明しており、健治氏の一本化で押し切った格好の支部内に今後シコリを残しそうだ。
会議は、渡島、檜山管内23支部のうち、出席が12支部、委任状が10支部、保留が1支部。7日に開かれた同8区支部の緊急役員会で、候補選考を一任された野呂幹事長、川尻秀之事務局長(函館市区選出道議)に加え、佐藤支部長も出席した。
会議後に記者会見した野呂幹事長は、同8区支部として健治氏の擁立を決めた理由について「党本部の規定に則った正式な申請は14日までに健治氏しかなかった」とし、健治氏の申請は本人からのもので、14日に受理したと説明。また「佐藤氏の子息であり選挙態勢が組みやすい。物心ついたころから政治の世界を知って育ってきており、即戦力になる。8区にふさわしい候補」と語った。
党道連が16日から開始する予定の公募に対しては「8区支部として(健治氏を)公募に推薦することになる」とし、選挙態勢の構築は「公認が決まってから進める」と述べた。
一方、14日に同8区支部に提出しようとした前田一男氏(道職員)の同党候補者公募への申請について、野呂氏は「(後継候補の選考作業を)一任された私に正式な書類は届いていない。関知していない」と語った。
健治氏は1957年、東京都出身。海城学園高(東京)、横浜国立大経済学部卒。シカゴ大大学院中退。87年NTT入社。長距離通信事業本部企画部担当課長、経営企画部担当課長などを経て、NTTコミュニケーションズソリューション事業部金融営業部担当課長を退職し、現在中曽根康弘元首相秘書。
提供 - 函館新聞社
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