被害者相談室、受付週２回に

update 2003/1/9 10:41

　犯罪や交通事故などの被害者や家族の相談窓口となっている函館被害者相談室は、４月から、現在週１回（水曜）の受付日を週２回にする方向で検討している。回数を増やすことで相談しやすくし、被害者の精神的な支援を図る狙いだ。

　同相談室は２０００年１１月に開設。国や道、市の関係機関ほか、市小中高校長会や市医師会など２３団体で組織する函館被害者支援連絡協議会（会長・渡辺政則道警函館方面本部警務課長）の事業として運営している。

　相談業務は、同協議会の構成団体でもある函館家庭生活カウンセラークラブ（荒木和子代表）のメンバー１２人が交代であたっている。場所は非公開。同協議会では昨年末、市内の小中学校や女子高などに電話番号を記したカードを配布、窓口の周知を図ってきた。

　開設以来の相談件数は、昨年１２月末までの累計で８２件。昨年は前年に比べ１１件増加し、４４件に及んだ。内容は暴力やストーカー行為、性被害、交通事故など犯罪性の強いものから、金銭問題や隣人同士のトラブルなどもあるという。

　回数増に向け、今後、曜日や人員など相談体制を詰める考え。荒木代表は「利用者の立場を考えると、相談日の増加は懸案だった。まずは電話してほしい」と話している。電話番号は４３・８７４０。受付時間は午前１０時から午後３時まで（祝祭日を除く）。

提供 - 函館新聞社

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